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化粧水継続課金ビジネスの美顔器会社に学ぶ

2016/04/23

食品業界や医療など、どんな不景気でも衰退しないビジネスというのがあります。お金がなかろうがどうしても必要だからですね。

一方で生活に必要じゃないのになくならない業界というのに、男性なら夜の業界、女性なら美容ビジネスといったところ。

最近インターネット上でよく目にするのが、エステナードソニックという美顔器。美顔器というと高いというイメージがありますが、こちらのエステナードソニックという商品のすごいところは、¥980というところ。

本体価格が通常¥45,000程度のものが980円なんだから、とんでもなくオトクです。

しかし、美顔器だけ買ってさようなら、とはいかないようです。このエステナードソニックという美顔器、ジェルとセットになっているんですね。セットじゃなきゃ購入できません。
このジェルが1ヶ月分が約¥3,000程度。1年使えば4万円くらいになるようです。

別にこれにかんしてどうこう言うつもりはありません。一ヶ月あたり3~4000円のクリーム代を高いと思うかは人それぞれ。1万円くらいは平気で使ってる女性も多いでしょう。

それより、こういうお客の集め方どこかで見たことがありませんか?

そうです、携帯です。携帯電話は、通常本体が5~10万円もするものを安く配っておいて、毎月の通話料で回収するビジネスモデル。これを大々的にやったのが街中でインターネットのモデムを無料でばら撒いたソフトバンク。
もっともソフトバンクの場合は大赤字になったようですが。

何が言いたいかというと、サンプリングなどが当たり前の業界の人にとっては今更かもしれませんが、このソフトバンク商法こそ今の財布のひもが固い時代にあった戦略なのかな、と。

ただ一部のやり口のように、途中解約させないなどは論外ですね。後々騙されたと感じる人を出さないためには、あくまで入り口を広く、出口も同様に広くしてあげるということでしょうか。

おそらく、携帯だけでなく、エステなどの美容や化粧品、英会話などの教育ビジネスなど『継続課金(支払い)型サービス』においては、さらにこのような参加障壁の広いアプローチが増えてくるでしょう。

ビジネスとしてはうまくかつ誠実に取り入れるにしても、消費者の立場としては解約したい時にできるのか、返金はされるのかということを事前に確認して、うまく付き合っていきたいモノです。無料や格安で提供するには将来の見返りというワケがあるということですね。

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